アニメ化決定!次に来るスポーツ漫画は「DAYS」で間違いないから紹介する
日本代表フォワード、岡崎慎司選手が所属するレスターシティー(イングランドプレミアリーグ)が衝撃のリーグ優勝を成し遂げ、世界は大いに驚いた。
クラブの優勝が歴史的でドラマチックな快挙であることは間違いないが、それ以上に選手、そして監督のバックグランドが良い具合にドラマを作っていると思う。
「終わった監督」と見限られた無冠の人格者、ラニエリ監督(イタリア)。
不遇の時代を乗り越え成り上がったエースストライカー、バーディ(イングランド)。
そして、泥臭くも真っすぐひた向きな努力の天才、岡崎慎司。
この三人だけを並べてみても、なんともドラマチックだ。
こういったキャラクター性の強い選手や監督が居たからこそ、レスターへの関心がライトなサッカーファン(もしくはサッカーを全く観ない層)にまで広がったのだと思う。
僕らがフットボールを観るときに追いかけるのはボールでは無く、選手や監督が紡ぎ出すドラマだと思う。
ドラマが生まれるからこそ僕らはフットボールを愛するし、人生の一部として大切にするんじゃないだろうか。
サッカー漫画「DAYS」にはドラマがいっぱい
学生時代にピッチを駆けながら「いつかプロになりたい!」と夢をみたサッカー小僧は多いと思う。
その夢を叶えた人もいるだろうし、叶わずに別の道へと進んだ人いるだろう。今でも追いつ続けている人だっているかもしれない。
サッカーだけじゃない。青春時代と大きな夢はいつだってセットだ。
挫折を経験した人も多いだろう。
目標の達成に感涙した人もいるだろう。
人生が大きく変わる瞬間に出会った人だっていると思う。
思い出はいつまでも色褪せない記憶として残り続ける。
失敗も成功も、今へと続いてきたドラマなのだ。
そんなドラマはいつだって感動的だ。
そう、たとえそれが漫画の中の話であっても。
今回紹介するサッカー漫画「DAYS」には実話に負けず劣らないドラマ溢れた漫画だ。
アニメ化も決定した本作の魅力を掻い摘んで紹介していきたい。
下手クソ初心者はサッカーに夢を観るか
主人公、柄本つくし(つかもとつくし)は運動オンチのいじめられっこだった。
しかし、天才ドリブラー風間陣(かざまじん)との偶然の出会いによってサッカーに出会い、人生が変わっていく事になる。
いじめられている所を風間に助けられたつくしは、恩返しの為にフットサル(5対5のサッカー)の試合に人数合わせとして参加する事を申し出る。
夜になり、約束通りにフットサル場に向かうつくしだったが、その途中にいじめっ子に遭遇してしまう。
ボロボロにされた。
プライドを踏みにじられた。
悔しかった。
でも、つくしは風間との約束を守るため愚かなまでに真っすぐに走り出す―――
危険を犯してまで駆け付けたつくしに対して風間は激昂する。
しかし、つくしの真っすぐ過ぎる想いに呆れながらも心打たれた。
そうして、つくしの人生が変わる夜がはじまった。
サッカー初心者のつくし。
持ち前の運動音痴も相まって、へっぽこプレーを連発する。
プレーこそへっぽこではあるが、その愚直なまでのひた向きさはチームメートにも伝わり、チームが一つとなる。
そして―――
負けてばかり、奪われてばかり。
そんな人生を送ってきても、腐らずに真っすぐと生きてきたつくし。
そんな逆境にも負けない強い心を持ったつくしだから出来たプレーだった。
こうして、柄本つくしはサッカーに出会い、魅せられていく。
「DAYS」は 柄本つくし、そして聖蹟高校サッカー部の躍進と成長、そして諦めない事の大切さを描いた青春サッカー漫画だ。
DAYSの注目ポイントはやっぱり「柄本つくし」
主人公、柄本つくしには「黒子みたいに目立たないけど、実はスゲー」とか「とんでもない才能を秘めている」という設定が一切ない。
走れば遅いし、パスは下手、シュートはキーパー正面にしか飛ばない。
正真正銘、ただのサッカー初心者である。
しかし、つくしには誰にも負けない努力の力があった。
風間と共に聖蹟高校に入学したつくしは、まさに気合でサッカー部に入部したのだった。
そして、つくしのがむしゃらな「努力」は誰もが認めるものとなっていく。
「自分はサッカーが下手だ」
そう素直に認めた上で、上手くなるために練習に打ち込むつくしの姿には心が動かされる物があると思う。
普通だったら周りの所為にしたり、へこたれて挫折してしまうところだが、つくしはただただ前を見て進んでいく。
サッカーが好きだから。
そんなシンプルな理由でどこまでも努力出来てしまう。
そんなバカで無鉄砲な奴をどうすれば嫌いになれるというのか。
個人的にはかなり応援したくなる部類のキャラクターだと思う。
泥臭い努力の天才という部分では、実在のサッカー選手の岡崎慎司に似ているので、サッカー日本代表ファンも楽しめる漫画だと思う。
柄本つくしの応援したくなるポイント1
つくしを応援したくなる理由は沢山あるが、つくしのクラスメイトで後の聖蹟サッカー部マネージャー、生方千加子(うぶかたちかこ)のモノローグが綺麗にその理由をまとめてくれているので紹介したい。
自分が美化委員の仕事をサボっている所為で、つくしが遅刻のペナルティーとして厳しいランニングの練習を追加されていると知った生方。
不満も何も言わずに走り続けるつくしに謂れも知れぬ不快感とイラ立ちを覚え、思わず厳しい言葉をぶつけてしまう。
しかし、つくしにそんな言葉は届かない。
「はじめて見つけたんです! 本気でやってみたいんです! たぶん生方さんが言ってること 全部正しくて たぶん僕が全部間違ってるのはわかってるんですけど
僕は平凡でバカで 何の取り柄も無いとわかってるので でも だから だからっ
命をかけて 僕は 生きたいんです!」
つくしの無謀さ、そしてそれ故の強さを知った生方はモノローグで語ります。
「―――ああ わかった どうしてコイツにイラつくのか
愚直で バカみたいな生き方を続けて きっとコイツはこれからも損ばっかりするんだろう
でも ホントはみんなそうやって生きたいんだ
私だって―――…
でも 普通は挫折してできない 諦める
そして やがて全部を忘れるんだ
それが人の成長だよ そうだろう? 柄本……」
やっぱり、つくしの愚直で損ばっかりの生き方ってカッコイイんですよね。
異能力とかの虚構への憧れとは違い、本当は手に届くんだけど、努力ややる気が足りなくて届かない物への憧れっていうんですかね。
つくしの熱い生き方を見ていると、
なに半端な気持ちで生きてるんだよ
そんな事を耳元で囁かれた気分になります。
いつでも全力なつくしは応援したくなるし、観ているだけで励まされるキャラクターですね。
柄本つくしの応援したくなるポイント2
つくしのポジションはフォワードです。
ファワードと言えば基本的に点が取れる選手のポジションなんですが、つくしは全然得点しません。
基本的には枠外、ポスト直撃、キーパー正面です。
キーパーに弾かれたところを味方がつめてゴールというシーンはありますが……。
でも!
点は取れなくても!
努力はすごいんです!
試合中は誰よりも走るし、パスカットなどで攻撃の起点になったりもしてます。
終盤になってもスプリントしてプレスを仕掛ける姿はカッコイイです。
ホント、後はゴールさえ決められればいいんですけどね。
でも、これってドラマチックじゃない?
だって、つくしが重要な試合で初ゴールとか決めたら熱くありませんか?
そういった意味では中々点を取れないっていう設定は最高です。
だって、決まった時のカタルシスがすごい事になりますからね。
アニメ放送前に漫画をチェックすべき!
週刊少年マガジンにて連載中、そして2016年の夏には待望のアニメ版が放送予定のDAYS。
先日には担当声優なども発表されましたね。
柄本 つくしー吉永 拓斗
風間 陣ー松岡 禎丞
水樹 寿人ー浪川 大輔
君下 敦ー小野 大輔
大柴 喜一宮野 真
守臼井 雄太ー櫻井 孝宏
来須 浩之ー吉野 裕行
新戸部 哲也ー石川 界人
生方 千加子ー伊瀬 茉莉也
橘 小百合ー佐倉 綾音
結構豪華な顔ぶれです。
これから続報も入ると思うので公式サイトは要チェックです。
さてさて、つくしの初ゴールはいつなのか?
その他の聖蹟メンバーは一体どんな個性をもった奴らなのか?
気になる方はアニメ放送開始前に漫画を一気読みしてみてはいかがでしょうか。
一巻のみはコチラ↓