コレが好きだからアレは嫌いという考え方は誰も幸せにしない
こんにちはジャパニーズ・ガイです。
今回は『ドイツ発 雨宮迷走ニュース』を運営されている雨宮さんが『AI TIME』に寄稿し、話題となっている記事について言及?しつつ、炎上について考えみたいと思います。
なぜ炎上したのか?
さて、記事についているはてぶコメントをご覧いただくと分かる様に中規模から大規模の炎上状態となっています。
炎上した理由としては以下の理由が挙げられると思う。
日本人男性を貶める様な表現のタイトル
まず、『国際恋愛中のわたしが「日本人男性と付き合いたくない」5つの理由』というタイトルではてな民の半分を敵にしてしまったと思う。(単純に総はてな民の半数程は日本人男性だと考えて)
何故『国際恋愛中のわたしが「ドイツ人男性と付きあってよかったと思う」5つの理由』ではいけなかったのだろう。
もちろん、より多くの読者に記事を読んでもらうためにはあえて『日本人』というキーワードを使う事が正しいのかもしれない。(いわゆる炎上マーケティングだ)
ただ、タイトルで「私は○○が嫌いです」といった事を堂々と書いてしまうと、内容がどうであれ感情的な批判コメントが殺到する事は容易に想定できるはずだ。特に、影響力の強い(アクセスの多い)ブログであれば簡単に着火、炎上してしまう。
そしてなにより、「私」というとても小さい主語に対して「日本人男性」という大きすぎる括り、表現をしてしまうとどうしたって恰好の批判の的となるんじゃないかな。
あくまでも個人的な意見として発信したいなら、もっと批判の対象を明確にしないと印象が悪すぎる。
また『付き合いたくない』という今後も日本人男性は相手にしません、という風な意味を孕んだ言葉使いをしてしまうと「お前に何が分かる!」的な批判が殺到してしまうだろう。
「女々しい」「器が小さい」などの誰が書いたとしても『お前どの立場でいってるん?』というツッコミが入る批判的な表現
大抵の場合、女々しい、器が小さいといった表現は「自分を受け入れてくれない、分かってくれない人」に対して使われると思う。不満や鬱憤を相手の所為にする言葉ともいえる。
たしかに、狭量な人間はいると思うが「こういうヤツって女々しい! 器が小さい!」という感情も、相手を受け入れる事が出来ない、というある種の器の小ささに起因
している事を忘れてはならない。
また、恋愛関係というフェアネスが求められる関係について「自分はあくまでも受け取る立場」という視点から語る事は、どうぞ私を批判してくださいと言っているのと同じだと思う。
『人種で恋愛対象を選別』は差別的で批判を生む
僕が『ドイツ人女性と付き合いたくない5つの理由』というメチャクチャ差別的で「何言ってんだこの不細工弱小ブロガー!」というツッコミバッチコーイな記事を書いたらどうなるだろう。
当ブログがアクセス数が少ないので炎上という程の話題にはならないだろうが、良識ある読者の方から「鏡を買ってきたらどうですか? ドイツ人女性もお断りだと思います」という有難いアドバイスをいただくことになるだろう。
とにかく、個人同士の相性が重要な恋愛において、人種の話を持ち出して優劣をつけるのはちょっとヤバイ。
ただ、同じ外国人の恋人を持つ者として分かる部分は多い
たしかに、日本特有の恋愛文化は時としてメンドクサイ。
ただ、だからといって「日本人の女はよぉ!」と愚痴る気分にもならない。
それは日本の文化だし、それでうまくいっている人もいるからだ。
自分に合わないと思ったら、自分に合う文化、人を探せばいいだけだ。
そして自分に合うモノを見つけたら、それを大事にすればいい。
合わないモノを貶めたり、見下したりする必要は一切ない。
今回の記事は「雨宮氏がドイツ人の彼氏の事が好きだから」生まれたものだろう。
それだからこそ、日本人を叩いてドイツ人の男性を持ち上げるという構造で記事を書くべきでは無かったし、ストレートに「ドイツ人の男性」のいいところを客観的に掘り下げてコンテンツに昇華させてほしかったと思う。
僕たちが思考停止してしまわないためには「日本人の視点からの日本人批判」というものも必要ではあるが、今回の記事の様に雑で一方的な批判をしてしまうと耳を貸してくれるは少ないだろう。
最終的に何が言いたいかと言うと、本当にドイツ人の彼自身の事が好きならばわざわざ日本人を引き合いに出して持ち上げたりしない方がいい。それってほとんど「あなたは日本人よりはマシだから付き合ってる」と言っている事と同じだから。